前回に引き続いて、当社御祭神、細男舞・神相撲(くわしおのまい・かみずもう)に登場されるお神様たちについて説明して行きたいと思います。
◎大綿津見大神(おおわだつみのおおかみ)
大綿津見大神(おおわだつみのおおかみ)は海を司る神様です。
『古事記』によると、イザナギ、イザナミ両神の神生みによって誕生されたとされています。
日向三代の第二代目、ヒコホホデミノ尊(山幸彦)をお助けになり、娘のトヨタマヒメノ命はそのホホデミノ尊の妻となります。そして、トヨタマヒメノ命はウガヤフキアエズノ尊(神武天皇の御父君)をお生みになるわけです。
また、神功皇后様の三韓出兵に際しては、虚空津比売命(そらつひめのみこと)を通じて皇后様に干珠、満珠をお与えになり、御助力されます。
◎水波能売大神(みずはのめのおおかみ)
水波能売大神(みずはのめのおおかみ)は雨水や灌漑、飲み水、すべての水の守護神です。
水を司る神様として、水祖大神(みずのおやのおおかみ)と称えられ、井戸の神様としても祀られる水神様でいらっしゃいます。
以上二柱の御神様は四十柱神社の御祭神で、細男舞・神相撲においては2番目の御舞に登場されます。ただ、細男舞の中でもこの二柱の御神様がなされるのは、御神歌です。
御神歌は二番あり、一番は宇佐の宮(宇佐神宮)を、二番は八幡古表宮(息長大神宮)を称える歌となっています。
海神様と水神様とが御神歌を歌われるという構成になっているわけです。