去る8月4日、5日に、4年に1度の夏季大祭が執行され、放生会、細男舞・神相撲は、大祭第1日目の8月4日に行われました。
放生会(仲秋祭)は午前中に斎行され、今回初めてその祭場を山国川河口の御番所跡に設けました。
御番所跡は、江戸時代に中津藩の遠見番所があった所です。
寛永15年(1638)、中津藩主小笠原長次公が島原・天草の乱出陣の際、留守中の番をするために、山国川の河口西側に遠見番所は設けられました。乱の後も番役人が置かれていたため番所と呼ばれました。
御番所跡は川に向かって陸地が張り出した形になっていますから、この張り出した部分を「番所の鼻」と呼んでいます。
御番所跡に立つと、眼前には周防灘が広がり、海に沈んだ隼人族に対して慰霊行事を行うには最適な場所だと思います。
また、振り返れば、八面山やくぼて山等豊前の山々が見渡せ、晴れていれば由布岳まで見ることが出来ます。
さて、御番所の説明が長くなりましたが、8月4日午前中にその御番所跡で放生会(仲秋祭)の祭典が行われ、細男舞・神相撲も執行されました。
細男舞・神相撲だけは旧例にならって、船上で行われました。
午後7時半からは、神社において大祭祭典が執行され、引き続いて細男舞・神相撲が1時間半に渡って行われました。
また、毎年恒例の乾衣祭(おいろかし)行事も行われました。
これは、細男舞・神相撲の神様たちの着物を、1年に1度土用干しする行事です。
社殿にはところ狭しと着物が並べられます。
神様たちの着物はすべて奉納で、氏子・崇敬者の皆さんから神様に対して、祈りや感謝の気持ちを込めて捧げられたものばかりです。
長くなりましたが、今回は夏季大祭の 報告を兼ねて書きました。